【本の感想】いしかわゆき著「書く習慣」は私にモリモリと書く意欲を湧かせてくれそうな本

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 つい最近、始めたこのブログ。何かを発信しようとするけど、私の文章力では薄っぺらいブログにしかならず、公開するにはあまりに恥ずかしいレベルだなぁと思い、書店で平積みしてあった「書く習慣」という本を購入してみました。数時間くらいで軽く読むことのできる書籍です。
 そうそう、この本を手に取ってみて、本の色合い、字体、手触りがとても好きなものでした。程よい抵抗のあるザラッとした触感。何度も手のひらでスリスリしています。触れた時の心地よさ、こういうところもきっと狙って装丁された書籍だと感じます。

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この本の内容とは

 書くことは思いを伝える最強のツールであり、書くのに文才がある必要はないし、そもそも文章の正解は自分自身が決めることで、なんだって書いて構わない、人生なんて書くことで変わったりするんだぞ、と著者は語っています。
 ブログを始めたばかりで自分の語彙力のなさに嘆いていたけれど、著者は「そんなんどーでもいいんですよー」と言ってくれます。
 とにかく、書きなさいと。本では書くことを習慣づけるためのノウハウも色々と紹介しています。

第1章 言葉と仲良くなれば書けるようになる

 第1章では勇気をもって書くためにまずはカッコつけるのをやめて、正直な自分の気持ちを書き出す練習を推奨しています。その方法として、誰にも見せないことを前提にして書く練習をしてみましょう、と。人に見られると思うと、どうしてもカッコつけた無難な当たり障りのない文章になりがちです。そこを誰にも見せないことで思いっきりじぶん目線でバカ正直に書いていくのです。人に読まれることがないのですから、ある意味爽快です。
 これは、私が今現在でも毎朝続けているジュリア・キャメロン著「ずっとやりたかったことをやりなさい」の本にあったモーニング・ページと同じ作業です。モーニング・ページも誰にも見せないことを前提に書いていますから、いろいろな思いがストレートに文章に表れてきて頭の中が整っていく感じなのですが、「書く習慣」では文章を書くことを習慣づけるための方法としてススメています。

第2章 習慣になれば書くのが楽しくなる

 第2章では習慣化するためのコツが書いてあります。習慣化するためには、目につくところにメモ帳やノートを置いておくこと。スマホのホーム画面にメモアプリを置いておく、などの工夫です。
 私もこれを読んで、毎日バッグに手帳を入れておくことにしたし、モーニング・ページを始めた頃から机のはじっこには必ず手帳を開いて、中央にペンを乗せておくようにしました。もう、いつだって書けるぜ状態。これはなかなか私には効果があります。嫌でも目につきますからね。
 それから、本では習慣づけするためにSNSなどに「毎日やる宣言」などをして自分を監視してくれる人を作っちゃえ作戦などもありました。私はこれを以前やったことがあります。「今日からダイエットする宣言」でしたが、三日坊主(笑)

第3章 ネタを見つけられると止まらなくなる

 ブログを書くにあたって、いたって平凡な私が、退職してさらに刺激の少ない生活をしているために、ネタは何にもないなぁと思っていたのですが、この本には「あなたの日常はネタの宝庫だ」とまで言い切っています(笑)読み進めていくと、なるほど同じ事でも見る角度が違うんですね。ものすごく平凡でいい加減な物事でも、書く人の目線によっては、また読む人の受け取り方によっては非凡なものになり得る。だから恐れずに日常を切り取って書いてヨシ!と。
 ブログを発信をするのは初め勇気が必要だから、太鼓判を押された気持ちで前向きになれます。

第4章 ちゃんと伝わると嬉しくなる

 私がブログを始めようと思った時にYouTubeで記事の書き方などを一通り見たのですが、それには伝えるためにはターゲットの人物像を決めて、その人に届くようにするのがコツ、のような動画が多くありました。しかしこの本では真っ向から「そんなのめんどくせー」とぶった斬っています(笑)。
 誰もが書けるような文章やあちらこちらで見るような定型句は書き手の息づかいが見えてこず、確かに響かないし当然熱意も伝わらない。著者は書き手の本音「で、あなたはどう思ったの?」というところにこだわっています。大きなヒントでした。
 そうですよ、検索してヒットしたブログを読んでいても、ざっと読んで投稿者の性格がなんとなく感じ取れると、また再訪問したくなりますね。「自身がどう感じたか」というものは大切です。

第5章 読まれるともっと好きになる

 この章では、たくさんの人に読まれるためのテクニックなどがいくつも書かれています。内容は割愛しますが、要は読者たちは文章の先にある書き手の体温が伝わるような記事を書くことが、生きた文章となって読者に届くんだなぁということ。
 それから反応が無くても実はみんな「ひっそり読んでるよ」ということ。まぁ私のこのブログは書いている今、まだまだ誰も読んでいないのは分かるんだけど(泣)書き続けていれば、いずれ反応が無いことに心折れるかもしれません。でもこうやって改めて文字で「ひっそり読んでるんだよ」と伝えてもらったら落ち込まずにすみそう。ありがとうゆぴさん(笑)

第6章 「書く」ことが与えてくれるもの

 第6章が最後の章です。この章の冒頭で、私が続けているモーニング・ページというワークのことが紹介されていました。これは毎朝机に向かってノートに思い浮かんだことを書いていくことで頭の中が整理整頓されていく作業ですが、書くことで自分一人で問題が解決できたり、思いがけないアイデアが浮かんだり…書くというのはそんな効果をもたらしてくれます。本ではその他にもいろいろな書く効果について述べてあります。
 私も環境が変わった2023年のこの冬から新しくノートを買いペンを持ち、そして本を読み、パソコンでブログを書き、いろいろな思いを文字に起こすことによって、今まさにさまざまな事を発見する経験をしています。書く習慣は私にとって今のところイイコトづくめ。

おわりに

 この本の最後には、特典というか「おまけ」がついています。本の内容をざっくりとまとめた一覧と、書く習慣1ヶ月チャレンジメニューです。私はこれをPDFにスキャンいたしまして時折眺めることにしました。自分を元気づけるためです。
 時間のない人は、この部分を読んで深く内容を知りたい項目のページを読むという活用方法もあるかもしれません。なんだか「苦労して書いたんだから、最初から最後までじっくり読んでね」ではないこの著者の姿勢がうかがえて親近感がわきます。

この本を読んでみて

 書くことをためらっていたり、迷っているならいっそこの本を読んで「とりあえず何か書いてみ?」と背中を押してもらったらいかがでしょう。
 何でもない毎日を書き続けると、それは自分の「記録」ともなり、読み返した時に財産となります。また発信することで、普通なら知り得ることがなかった人たちと知り合いになれる可能性も大いにあります。現在、ほぼ引きこもりの私にはうってつけの本でしたよ。

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