長年勤めた会社を退職しました。現在50代後半。その会社に何十年も勤めていたので、辞めることはそう簡単なことではなく、でもメンタルを少しだけ病んで仕事がやりたくても思うようにやれない状況となってしまったので、退職を決意しました。その事について少しお話ししたいと思います。
どんな会社だったのか
会社は団体職でした。附属施設や関連施設もあり、従業員はたくさんいましたが、私が直接担当するところは小さな集団でした。職員も少数でしたが、関係は良く何かと協力しながら仕事は順調でした。特にIT化が求められる昨今、他の地域団体よりも先にその部分に着手し、小さな団体ながら少数精鋭なメンバーで事業を進めていました。事業の内容はざっくり言うと【人々の健康を考える仕事】で私はそこで事務職として「役職のない責任者」でした。
辞めようと思ったわけ
仕事の内容は楽しかったです。色々なことを創意工夫しながらやれることにやり甲斐を感じていたし何より事務職が性格的に合ってると思っていました。
だけど小さい会社でも団体職ゆえにトップが変わると色々変わります。やり方はその都度トップのやり方に合わせてきたけれど、今回のトップとは、信頼関係を築くことができませんでした。責められることが多々あり萎縮して電話もかけられなくなってしまいました。
精神的に参って不眠が続き、食欲も減退し、精神科に通うこととなり、そこで適応障害と診断を受けました。それでも毎日の仕事は淡々と進めながら、どうにかトップとの関係修復、というか気に入られる方法はないのかを探る日々でした。
しかし、ある出来事をきっかけに退職願いを提出することにしました。
半年ほど前から常に退職願を携えて仕事をしていた私は、その「ある出来事」の直後に退職願を提出しました。そのとき、驚くほど平静、驚くほど心は穏やかでした。
退職の準備
恐らく会社を辞めようとしている人が多く考えることの一つだと思いますが、できるだけ後の人がやる業務に支障がないように辞めたい、と思いました。そこで私の仕事での閑散期である3ヶ月を引き継ぎを含め辞めるタイミングと考えていました。結果的に退職届けを提出しようと思ったタイミングがちょうどその頃となりました。
そうそう、「こんな会社、やめてやるー!」と、退職届を叩きつけて即辞職というシーンをドラマなどでよく見かけますが、辞める理由はどうであれ、それはやめた方がいい気がします。
・・・しかし現実は、私が退職するにも関わらず、次の職員をなかなか雇って貰えず、ヤキモキする毎日。私が「役職のない責任者」であったことも一因かもしれません。私から職員募集をかけることができず、最終的には私の退職日の半月前にトップのツテで来たフルタイムパートが一人、またそのころにようやく出したハローワークから、もう一人フルタイムパートが就職されました。当然ほとんど消化できていなかった有給休暇も満足に取れず、新しく勤務されている方に対する引き継ぎなど不十分に終わりました。
引き継ぎも満足にせずに辞めたと言われるのは心外でしたが、私の落ち度でもあります。
私の勤務している職場は募集をかければすぐに応募のある人気業種だったのですが、募集をかけないことには人は集まりません。結果的に、職員同士の関係は良好だったのに、一番迷惑をかけたくない人(残留している職員)に迷惑をかけてしまいました。
退職して後悔したこと
まず、もっと余裕を持って引き継ぎの期間を考えておくべきだったこと。自分の中では定年の1年くらい前までには後任を雇ってもらい、引き継ぎを十分に行って定年退職することを想定していたのですが、前述の通り体調を崩してしまい定年より早くの退職となってしまった。その上、ハローワークへの求人を退職日の1ヶ月前になっても出してもらえないのは想定外でした。今仕事を引き継いでる人たちに申し訳ない気持ちがあります。
そして、変なプライドであえて冬のボーナス前に退職することを決めたこと。辞めることは自分の中で納得づくであったものの、退職後の国民年金の手続きと、国保にするか今までの保険を任意継続にするかを検討したときに、自分がこれから払わなければならない金額に驚きました。失業保険があるから、暫くはそれで過ごそう、、、なんて安易な考えは捨てたほうが賢明です。
これからどうするか
前述のとおり、後悔もしましたが、辞めてしまった今はもうあの頃のようなザワザワとするストレスがあまり無いし、少しずつですが眠剤を飲まない日も出てきています。あと少しの期間、再就職はせずしばらくゆっくり休もうと考えています。
まだ仕事をしていたときに精神科の先生から「辞めるのは尚早だから休職してみたらどうか」とアドバイスを受けました。それも検討し、その間の生活はどうしようか、などと考えました。傷病給付金があることもそこで知り、精神的な疾患であっても給付対象になることを初めて知りました。しかし辞めてしまっては受け取れない。
そんな中でたまたま見たYouTubeで、そういう人でも傷病手当金が受け取れるかもしれないという情報を得ました。
次回、そのことをお話ししようと思います。
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