前回、少しお話しした標題の書籍について、まだ途中ではありますが私の感想などを少し書いてみたいと思います。
アーティストデートって
この書籍にはいくつかのエクササイズがあって、それを12週間かけてやっていくモノです。そのエクササイズの1つが「アーティストデート」と言う名前のものです。
これは、自分で挑戦できそうな冒険リストを作り、それをこなしていくものです。1週間に1度、1時間でいいので、何か興味のあることなどに挑戦していくエクササイズです。この時に友人等と一緒に行くことはダメ、スケジュールに組み込んで、安易にキャンセルしたりせず自分自身の芸術性と向き合うための時間を強引に確保する、といった感じでしょうか。
誰しも他人が関わらない予定って、安易に変更したり中止したりしちゃうモノですが、このエクササイズではそれがNGとされています。
最初のアーティストデート
私は第1回目のアーティストデートを「図書館にあるスタバに入って、ラテを飲みながら本を読んだりのんびりと時間を過ごす」こととしました。私の中でのんびり図書館で何もせずに過ごすことは今まで皆無です。以前図書館で本を借りたこともありましたが、目当ての本を事前に検索してぱぱっと借りたことはあっても、ゆっくり時間を過ごしたことはありませんでした。今思えば子供が小さい頃もそうでした。なんていうか、、、やはり私は豊かな生活をしていないなぁとこの文書を書きながら恥ずかしく思えます。
アーティストデートをすると決めた当日、少し緊張しました(笑)スタバだって殆ど行ったことがないし、ましてやコーヒーのブラックしか飲まない私はラテなんて注文したこともない。さらにはそこでのんびり過ごすって、、、時間を持て余すのだろうと思いました。
そしてスタバへ
図書館入り口を入るとすぐにスタバでした。飲食ができるのはその入り口のブースのみでした。お昼近かったので、ラテとベーコンとほうれん草のキッシュだったかな?注文しました。待っている間に、並べられている本を物色します。これといって読みたい本があったわけではないので、なんとなく85歳の方が台所用品などの生活道具や過ごし方などを紹介した本を手に取りました。写真が多めの本でしたが、ちょうど良いくらいに軽く楽しめました。あぁ、私も年老いた時にそういう暮らしをしてみたいなと憧れる本でした。
本をざっと見たあと、持っていた楽譜に目を通しました。今度初めて歌う合唱曲の楽譜で、自分のパートの音取りと歌詞の確認をしていました。もちろん音取りとは言っても、図書館ですから声は出しません。頭の中で音符を鳴らして口をモグモグさせながら発音の練習です。ピアノの前に座っていないのにこういった方法でも結構集中するなぁと新しい発見でした。
ご年配の4人組
私が図書館に行ったのが金曜日のお昼頃です。サラリーマンだった頃は、月〜金までは昼間にそういった所に出かけることは無く、ファミリー客でごった返す土日しかこういった施設を利用することはありませんでした。なので金曜日のお昼にもかかわらず、図書館に利用者が多くて驚きました。女性が大半を占めていました。私が座った1つ席を空けた隣の席にご年配の女性4人組が来られました。みなさんそれぞれにスタバで注文なさったものをテーブルに並べて談笑されていました。
しかし、談笑が若干盛り上がってきてケラケラ笑い始めて、声がだんだん大きくなってきて、私の頭の中の音符まで消されてしまうほどの勢いで楽しそうにお喋りを続けておられます。3度ほど、チラッチラッと目線だけではなく頭も動かして視線を向けて合図を送ったつもりですが、その笑い声は止むことがなく、人生初めてですが、知らない方に「少しだけ声のボリューム落としていただけますか」とテーブルに歩み寄って伝えました。さっと察してくださって、すぐに静かになりました。
しかし、今回のことは歳をとったからできたことなのか、一人で冒険をしているという自分に自信が少しついたからなのか、どちらなのか分かりませんが、私の大冒険となりました。
こうして第1回目のアーティストデートエクササイズは終了しました。
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